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アジアの交通事情・交通事故状況
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■タイ
交通事故は増加の一途である。私有財産・公有財産あわせて年間10億バーツ(30億円)以上の損失があると推定される。これには金額への換算が不可能な障害・死亡などの人的被害は含まれていない。保健省の統計によると、バンコクだけで1時間に2〜3人が路上で負傷し、毎年国内で約700億バーツ(2,100億円)の経済的損失が発生しているという。交通事故はタイの死亡原因の第一位であり、驚異的な割合で今も増え続けている。1984年で1,4万件1990年で3,3万件と報告されており、自動車保有台数の増加に伴い、6年間で2倍以上に増えている、これは現在の自動車の普及率、保有台数から見ても高すぎる数字であるが、今後も増加を続けると予想されている。このような交通事故の急増の原因としては、交通ルールが歩行者、運転者の双方に十分浸透していないこと、信号、横断歩道、歩道橋の設置が遅れていること、歩道が十分整備されていないこと等、いわゆる交通安全対策が遅れていることが挙げられる。1992年の事故総件数は61,329件(日本は761,789件)に対し、死者は8,184人(日本は10,678人)で、 事故1,000件あたりの死者は133,4と日本(16,8)に比べ非常に高い、これはモータリゼーションの進展に対し安全対策が追いついていないことを示している。(日本は1995年の統計) ■スリランカ スリランカにおける自動車登録台数は年々増加の一途を辿り、道路容量の改善が追いついておらず、特にコロンボ市圏を中心に朝、夕のラッシュが社会問題化してきている。特に、乗用車、ミニバンは日本からの中古車の輸入によるもので、日本に輸出代理店を置き大々的に輸入を行なっている。特に、貨客を運べることからミニバンの輸入が多く、財政難と交通渋滞への対応と言う事で、このミニバンにかかる関税を従来の20%から50%へと引き上げを行なった。一方では、高級乗用車と言われる2,000cc以上の車にかかる関税を従来の120%から70%に大幅に引き下げた。交通事故の要因は、上記の道路容量の点と、多くの交差点がロータリー方式であること、我先にという国民性、スピード狂的な走り、それに交通マナーの欠如が重なり交通事故の増加が社会的のも大きな問題となっている。政府は、マスコミ等で交通ルール遵守等のキャンペーンを行なっているものの、生ぬるい取り締まりのため、一向に改善が、見られない状況にある。交通事故件数は1990年34,463件、死者は1,795人、1995年は事故件数48,139件、死者1,681人である。 ■インドネシア 自動車の数は1990年にジャカルタで56万台、ジャボタベックでは67万台だったと言われる。これが2015年にはジャカルタで160万台ジャボタベッグで250万台になると予想されている。近年ジャカルタを始めとするインドネシアのほとんどの都市で、道路問題の深刻化・複雑化が見られる。道路網の拡大と、車輌の増加・土地利用の拡大・人口増加との間のバランスがとれないのである。その他の問題としては、渋滞、遅延、大気汚染。騒音、そして交通事故、道路使用者のモラル、運転者のモラルの問題がある。ラッシュ時のジャカルタの幹線道路では、車輌の平均速度は時速20km程度にすぎない、大気汚染は幹線道路各所で基準を超えている。騒音公害は身体的にも健康に有害となるが、これも各所で基準を超えている。 ■中国 上海 上海では交通量が多い一方で、自動車のスピードはあまりにも遅い。1995年の交通総合調査のよると、市中心部の主要交差点160ヶ所中、深刻な混雑が見られたのは60ヶ所以上にのぼる。市全体でみた自動車の平均速度は1985年の19,1kmから、1990年には時速17,5kmに、1995年には時速15,5kmまで低下した。上海市中心部におけるピーク時の幹線道路の平均負荷率は0.9を超えている。自転車の走行が車や公共交通機関のための道路を占拠し、自動車や公共輸送機関の走行に多大な影響を与えている。自動車はほとんど路上駐車である、自動車所有者の半数は自家用車の駐車スペースを確保していないため、交通事情をさらに悪化させている。住民の多くが交通規則を遵守していない。などが交通事故の要因になっている |
| 参考資料:JTCA, 日本財団 |